文化史:近現代

高野岩三郎の戦前の功績を説明せよ。

日本最初の国勢調査の実施を指導し、1916 年の職工家計調査は日本の労働者家計調査の先駆けとなった。


中内功の功績 を説明せよ。

「主婦の店ダイエー」を開店し、通常価格よりも格段に安い価格を設定し、価格破壊で流通革命を起こした。


政治学者の丸山眞男の功績 を説明せよ。

雑誌「世界」に「超国家主義の論理と心理」を発表し、日本型ファシズムと日本政治を分析して戦後の政治学を確立し、論壇でも大きな影響力をもった。


経済史学者の大塚久雄の功績を説明せよ。

近代資本主義の成立過程をマルクス経済史学の立場から明らかにしようとした。

法社会学者の川島武宜の功績を説明せよ。

第 2 次世界大戦後の法社会学論争,法解釈方法論についての論争などで指導的役割を演じた。

民族学者の宮本常一の功績 を説明せよ。

民俗学者で、日本各地を広く調査して回り,おもに離島や山村に暮らす人々など立って語られることのなかった庶民の生き方を対象に研究した。


歴史学者の上原専禄の功績を説明せよ。

第2次大戦の経験を重く受け止め,歴史教育や歴史学の根本的反省と主体性の確立を訴えた

金田一京助の功績を説明せよ。

ユーカラおよびアイヌ語研究の基礎を築き、アイヌ民族の言語・文学・民族に関する諸分野の学問的基盤を作り上げた。

「暮しの手帖」の特徴を説明せよ。

衣食住の合理化をめざし,自ら市販商品の使用テスト・分析を行い,その結果を掲載するなど特異な編集方針で、他社の広告は一切掲載しないなどの特徴がある。


「思想の科学」の特徴を説明せよ。

思索と実践の分野に論理実験的方法を用いることなどを趣旨とし,大衆文学,流行歌,映画,芸能など広く大衆文化の研究にもすぐれた先駆的業績を掲載した。


「展望」の特徴を説明せよ。

筑摩書房より創刊された総合雑誌で、文化・思想を重視した。


湯川秀樹の功績を説明せよ。

戦前に中間子理論を発表し、文化勲章、戦後に日本人最初のノーベル物理学賞を受賞した。「世界平和 7人委員会」に加わるなど、平和運動に積極的に関与した。


朝永振一郎の功績を説明せよ。

量子力学を研究し、超多時間理論を完成させた。65年にノーベル物理学賞を受賞。

江崎玲於奈の功績を説明せよ。

半導体の理論をもとにエサキダイオードを開発。73年にノーベル物理学賞を受賞。

ミッチーブームの内容と意義を説明せよ。

特定の華族から選ばれる皇室の慣例を破り、初の平民出身皇太子妃として注目の的となった。パレードに先立ち、テレビのメーカー各社は競って宣伝を行なったため消費者は実況生中継を見ようとし、テレビの売り上げが急伸し、テレビ製造メーカー、週刊誌各社は大量消費社会へのテイクオフを果たし、テレビコマーシャルや週刊誌の消費が伸びる契機となった。 

【占領期の文化】

ダンスホール・英会話・アメリカ映画などのアメリカ文化の流入

●文学●…大岡昇平「俘虜記」、野間宏「真空地帯」、坂口安吾「堕落論」「白痴」、太宰治「斜陽」、石坂洋次郎「青い山脈」(今井正が映画化)、三島由紀夫「仮面の告白」


●映画●…黒澤明「羅生門」「七人の侍」、溝口健二「雨月物語」「西鶴一代女」「山椒大夫」

●歌謡曲●…並木路子「リンゴの歌」、笠置シヅ子「東京ブギウギ」、美空ひばり「悲しき口笛」

●漫画●…長谷川町子「サザエさん」、手塚治虫「鉄腕アトム」